キックボクシングはパンチとキックを組み合わせた格闘技ですが、単なるスポーツの枠を超えて、さまざまな健康効果が期待できます。
キックボクシングのメリット。
全身運動で効率よくカロリー消費できる!
キックボクシング最大の特徴は「全身運動」であることです。パンチでは上半身、キックでは下半身をしっかり動かすため、腕や肩、背中、脚など多くの筋肉を同時に使います。
その結果、短い時間でも効率よくエネルギーを消費でき、ダイエットや体重管理を目的としている方にも適した運動といえます。さらに、一定のリズムで打撃を繰り返すことで心拍数が上がり、有酸素運動の効果も得られるため、脂肪燃焼にも大きく寄与します。
筋力アップと引き締まった体作り
キックボクシングでは、パンチやキックを出す際に体幹を含めた全身の筋力をフルに活用します。
特に、キックでは大腿四頭筋やハムストリングスなど大きな筋肉を動員するため、下半身の筋力アップにつながります。また、正しいフォームを維持しようとすると腹筋や背筋など体幹の筋肉が常に働きますので、ウエスト周りが引き締まりやすいこともメリットです。続けることで、筋肉がバランスよく発達し、しなやかで引き締まった体を手に入れられます。
ストレス解消とメンタル安定です!
打撃による運動は、日頃抱えているストレスや鬱憤を体外に放出する格好の手段です。パンチやキックの動作で“アグレッシブに動く”という行為そのものが、心理的にスッキリとした感覚をもたらしてくれます。
さらに、運動を行うことで脳内にエンドルフィンやセロトニンなどの“幸せホルモン”が分泌されるため、気分が上向きになり、メンタルの安定が期待できます。仕事や学業などで疲れた心をリフレッシュするうえでも、キックボクシングは有効な選択肢です。
心肺機能の向上!
キックボクシングのトレーニングは、激しい動きと休憩を交互に行うインターバルトレーニングの要素を含むことが多いです。
インターバルトレーニングは心肺機能を高めるのに非常に有効とされており、肺活量や心臓のポンプ機能が向上しやすくなります。結果として持久力がアップし、長時間動き続けても疲れにくい体を作ることが可能です。日常生活においても、階段の上り下りが楽になるなどの効果を実感できるでしょう。
柔軟性・バランス感覚が向上!
キックボクシングでは、各種キックのフォームを正しく行うために、股関節やハムストリングスなど下半身の柔軟性が求められます。また、パンチを繰り出すときにも肩甲骨周辺や上半身の可動域が広がるため、全身の柔軟性を総合的に高められます。さらに、パンチとキックのコンビネーションをスムーズに行うためにバランス感覚も養われるので、普段の姿勢や歩き方が安定しやすくなるといったメリットも期待できます。
自己防衛能力の向上!
キックボクシングの動きは、実戦形式の打撃格闘技がベースとなっています。正しいパンチやキックのフォームを習得することで、いざというときの護身術として役立てられる可能性があります。
もちろん、実戦経験がない場合には限界がありますが、何も知らないよりは明らかに自己防衛能力が高まるといえるでしょう。特に女性など、自分の身を守りたい方にも心強いメリットです。
心血管系を強化し、免疫力もアップ!
キックボクシングのように中・高強度の運動を継続することで、心血管系の健康維持にも大きく貢献します。血液の循環が良くなると酸素や栄養素が全身に行き渡りやすくなり、身体の回復力や免疫力の向上が期待できます。
これは厚生労働省などが推奨する“日常的な適度~高強度の運動”を実践する際の恩恵と同じで、定期的に行うことで体質改善につながる可能性もあるでしょう。
代謝が向上し、ダイエット効果も持続!
キックボクシングを継続することで、基礎代謝が高まりやすくなります。筋肉量が増え、心肺機能が向上すると、安静時でも消費するカロリー量が増えるためです。
さらに、高強度の運動をすると運動後もエネルギー消費が続くEPOC(運動後過剰酸素消費量)の効果が期待できるため、ダイエットや体重管理を長期的にサポートしてくれます。単なる短期的な体重減少ではなく、太りにくい体質づくりを目指すうえでも大きなメリットでしょう。
